スーパーの棚の前でお得かどうかだけで判断していたころの私。
一円でも安ければそれでよかった
ずっと安さを最優先にものを買っていました。一円でも安ければいい。値引きシールが貼ってあればそれだけで買い物カゴに入れる。スーパーの商品棚の前に行けばたくさん入っててお得なものを買う。作っている人がどんな原材料でどんな手間をかけているからその値段になっているのか、考えたことは一度もありませんでした。
安く買っては使い切れず冷蔵庫の奥で賞味期限を切らす。クローゼットには着ない服が積み上がっているのに、それでも「今日は着る服がない」と思う。そんな暮らしをしていました。安ければ安いほどいい、せっかく来たから何か買おう。そういう価値観にいつのまにか乗っかっていたのだと思います。
きっかけは一本の動画でした
そもそも「安い」とはどういうことなのか。それを考えるようになったきっかけは食品添加物について解説する動画でした。
無添加や農薬不使用、有機農法にはコストがかかります。それを価格だけを基準に格安の商品と並べて選んでいたのでは本当に大切なものには手が届きません。
調べていくうちに遺伝子組み換え作物の話にも行き着きました。海外で安く生産された大豆やとうもろこしが日本に輸入され、さまざまな加工食品のベースになっている。安いのには理由がある。そのことに気づいたとき健康との向き合い方も見直すようになりました。流行っているからとサプリを飲んだり人の言葉をそのまま鵜呑みにしたりするのをやめ、本質的かどうかで判断する。それが今の考え方の土台になっています。
何をいくつ持っているか
値段で買い物をしなくなってから変わったことがあります。冷蔵庫に何がどれだけあるか、棚に何が並んでいるか、把握した上で買い物ができるようになりました。
基準は値段の安さではなくこれまで買って良かったものかどうか。だから物価が上がってもあまり気になりません。必要なものであればその分は払う。そういうスタンスでいます。以前はセールやバーゲンのたびに服を買っていましたが、今は買う前に「これを買うなら何を手放すか」を考えるようになりました。
直売所で見つける灯
旅行で地方を訪れると必ず直売所に足を運ぶようになりました。すべてがそうではありませんが、その中に添加物を一切使わずに作り続けてくださっている生産者の方がいます。それを見つけたとき宝物を見つけたような気持ちになります。
商売として厳しいはずなのに思いを持って作り続けてくださっている。その灯を消してはいけないと思うのです。
買うことは投票すること
正直に言うとそうした商品は以前買っていた格安のものより値段が上がります。それでも作ってくださっている方を応援したいという気持ちで買うようになりました。お金はありがとうを伝える手段だと思っています。誠実にものを作ってくださった方に正当な対価を払う。
これは選挙で一票を投じることと同じだと感じています。安いものをみんなが買うのは安いものに投票しているということ。丁寧に作られたものにお金を払うのはその作り手を支持する一票になる。どんなに良いものでも選ばれなければ事業は続きません。買うことでしか支えられないものがあります。
Niiiiiiiiceという場所
安さだけで判断していたら決して出会えなかった商品や知ることのなかった作り手の思いがたくさんあります。私たちがNiiiiiiiiceを通じて届けたいのは、その一つひとつに正当な対価を払い応援していく機会そのものです。
もし値段だけで選んでいる方がいたら
次のお買い物の前に少しだけ「なぜこの値段なのか」を考えてみてください。それだけで選び方が変わります。